日本最古の駄菓子屋・上川口屋の現在|歴史とジブリの聖地を徹底解説
東京・豊島区の緑豊かな一角、雑司ヶ谷鬼子母神堂の境内に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような木造の小さなお店が目に飛び込んできます。それが、創業1781年(天明元年)とされる日本最古の駄菓子屋「上川口屋(かみかわぐちや)」です。
江戸時代から240年以上の長きにわたり暖簾を守り続け、スタジオジブリ作品のモデル地としても知られる名店。名物店主であるおばあちゃんの温かな接客や看板猫の愛らしい姿を一目見ようと、今なお多くの参拝客や観光客が訪れています。本記事では、上川口屋の歴史的背景から現在の営業状況、訪れる前に知っておきたいアクセスや見どころまで、余すところなく徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:天明元年(1781年)創業、江戸時代から一度も途絶えることなく続く「日本最古の駄菓子屋」。
- 要点2:スタジオジブリ映画『おもひでぽろぽろ』に登場する駄菓子屋のモデルとして全国のアニメファンからも注目。
- 要点3:13代目店主の内山雅代さんが店頭に立ち続け、看板猫とともに温かな空気感を守り続けている。
【江戸創業】創業1781年!「日本最古の駄菓子屋」が紡ぐ240余年の歴史
上川口屋の歴史は、江戸時代の第10代将軍・徳川家治の治世であった天明元年(1781年)にまで遡ります。加賀藩前田家の下屋敷に仕えていた初代が、参拝客で賑わう雑司ヶ谷鬼子母神堂の境内に店を構えたのが始まりと伝えられています。
創業当初は飴売りからスタートし、時代の移り変わりとともに子どもたちが小遣いを握りしめて通う駄菓子屋へと姿を変えていきました。明治、大正、昭和の戦災を乗り越え、江戸の風情を色濃く残す木造建築の佇まいは、都市開発が進む池袋エリアのすぐ隣にありながら、奇跡的に昔の風情をそのまま残しています。
店内の木製陳列棚やガラス瓶、年代物の看板など、空間全体が歴史の生き証人そのもの。訪れるだけで日本の大衆文化のルーツを肌で感じられる貴重な文化遺産です。
【ジブリとの意外な関係】名作映画『おもひでぽろぽろ』の舞台モデルとなった背景
上川口屋は、スタジオジブリの不朽の名作映画『おもひでぽろぽろ』(高畑勲監督・1991年公開)に登場する駄菓子屋のモデルとしても広く知られています。
主人公の岡島タエ子が幼少期(昭和41年)を回想するシーンにおいて、軒先に並ぶお菓子や店の佇まい、店主と子どもたちとの素朴なやり取りが、上川口屋のリアルな風景を忠実にトレースして描かれました。制作陣が実際に何度も雑司が谷へ足を運び、綿密なロケハンを行って映像に落とし込んだエピソードはファンの間でも有名です。
映画公開から数十年が経過した現在でも、ジブリファンが「聖地巡礼」として足を運ぶケースが絶えず、国境を越えて外国人観光客からも高い関心を集めています。
【名物おばあちゃんの現在】13代目店主と愛される看板猫の温かな日常
上川口屋の象徴といえば、長年店を支えてきた13代目店主の内山雅代(うちやま まさよ)さんです。御年80代半ばを超えた今も、体調や天候と相談しながら元気に店頭に座り、訪れる客を優しい笑顔で迎え入れています。
おばあちゃんとの何気ない世間話や「どれにするの?」という柔らかな声がけは、下町情緒そのもの。幼少期に通っていた地元の常連客が親となり、自分の子どもを連れて再び挨拶に訪れるといった光景が日常的に見られます。
また、店先で日向ぼっこをする看板猫の存在も名物のひとつ。駄菓子が並ぶ台の上や足元で気持ちよさそうに丸くなる姿が愛らしく、参拝客の心を和ませるマスコットとして親しまれています。
【店舗情報】上川口屋の営業時間・定休日とアクセス(雑司ヶ谷鬼子母神堂の境内)
上川口屋を訪れる際は、一般的な店舗とは異なり天候に左右される営業形態を把握しておくことが大切です。
【基本情報一覧】
- 所在地:東京都豊島区雑司が谷3-15-20(雑司ヶ谷鬼子母神堂 境内)
- 営業時間:10:00頃〜17:00頃(季節・日照時間・天候により変動あり)
- 定休日:不定休(※雨天・荒天時、強風時は休業となる場合あり)
- 最寄り駅アクセス:
- 都電荒川線(東京さくらトラム)「鬼子母神前停留場」より徒歩約3分
- 東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」1番出口より徒歩約5分
- JR山手線・東京メトロ「池袋駅」東口より徒歩約15分
境内は樹齢数百年の大イチョウに囲まれており、四季折々の自然を感じながら散策できます。荒天時には店を閉めることが多いため、晴れた穏やかな日の日中に訪問するのがおすすめです。
【口コミ・評判】懐かしの駄菓子から限定品まで!訪れた人々のリアルな声
実際に上川口屋を訪れた人たちからは、ノスタルジックな体験に対する絶賛の声が数多く寄せられています。
「池袋駅から少し歩くだけで、こんなに静かで優しい時間が流れる場所があるとは驚いた」「10円や30円の駄菓子を木箱から選ぶワクワク感は、大人になった今でも胸が高鳴る」といった口コミがSNS上でも目立ちます。
店頭には、昔ながらのきなこ棒、ふがし、ラムネ、酢こんぶ、型抜きなど、バラエティ豊かな駄菓子がずらりと並びます。数十円単位で買える手軽さはもちろん、鬼子母神の絵柄が入ったオリジナルのお守り風お菓子やグッズも人気を集めています。
【上川口屋】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:雨の日でも営業していますか?
A1:上川口屋は半屋外の木造建築であるため、雨天や強風などの悪天候時は商品を保護する観点からお休みになるケースがほとんどです。天候の良い日を選んで訪れることをおすすめします。
Q2:支払いにクレジットカードや電子マネー・QRコード決済は使えますか?
A2:基本的に現金決済のみです。駄菓子の価格帯は10円〜数十円がメインとなるため、訪れる際は100円玉や10円玉などの小銭を多めに用意しておくとスムーズに買い物が楽しめます。
Q3:写真撮影は自由にできますか?
A3:店舗の外観やお菓子の撮影は可能ですが、店主の内山さんご本人や他の参拝客が映り込む際は、必ず一言声をかけて許可を取るのがマナーです。混雑時は参拝客の通路を塞がないよう配慮しましょう。
まとめ:時代を超えて愛され続ける雑司が谷の宝「上川口屋」のこれから
目まぐるしいスピードで再開発が進む都心において、上川口屋が放つどこか素朴で温かい空気は、訪れるすべての人にほっと息をつく安らぎを与えてくれます。
240年以上の歳月を経てなお、子どもたちの笑顔と大人たちのノスタルジーを受け止め続ける日本最古の駄菓子屋。雑司が谷の豊かな自然と鬼子母神の歴史に触れながら、江戸から令和へと受け継がれてきた温もりのある空間へ、ぜひ足を運んでみてください。 (出典: 上 川口 屋(Yahoo!ニュース))