THE W 2020吉住優勝の理由と順位結果!紅しょうが激突の舞台裏
日本テレビ系で2020年12月14日に生放送された女芸人No.1決定戦「THE W 2020」。大会創設から4年目を迎え、単なるキャラクター重視のバラエティから、骨太な本格賞レースへと決定的な脱皮を遂げたのがこの年でした。その中心にいたのが、ピン芸人・吉住です。哀愁と狂気を宿した唯一無二の一人コントでスタジオを完全に掌握し、4代目女王の座を掴み取りました。
2026年の今なお語り継がれるのは、吉住の圧巻のネタだけでなく、紅しょうがの泥臭くも痛快な漫才や、Aマッソが持ち込んだ前代未聞の映像漫才といった、ファイナリストたちが繰り広げた極限の意地とプライドのぶつかり合いです。コロナ禍の混乱のなか、無念の辞退劇を乗り越えて熱戦を繰り広げた当時の舞台裏と、吉住が勝者となった必然のドラマを徹底的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:吉住が「女審判」「銀行強盗」のコントで審査員を圧倒し、最終決戦を6対1の大差で制して4代目女王に君臨。
- 要点2:コロナ禍によりスパイクが無念の出場辞退、ターリーターキーが緊急繰り上げ出場を果たすなど緊迫のドラマが展開。
- 要点3:世帯視聴率12.5%を記録し、Aマッソの映像漫才や紅しょうがの準優勝など、大会のレベルを大きく引き上げた歴史的一戦となった。
【大会結果・得票数】THE W 2020決勝順位と審査員のリアルな投票内訳
「THE W 2020」は、過去最多となる646組がエントリー。予選を勝ち抜いた10組がA・Bの2ブロックに分かれ、1ネタごとに勝敗を決める勝ち残りノックアウト方式で争われました。
激戦のブロック予選を勝ち上がり、最終決戦へと駒を進めたのは、Bブロックを制した吉住と、Aブロックを勝ち上がった紅しょうがの2組でした。当時の審査員は、ヒロミ、久本雅美、陣内智則、田中卓志(アンガールズ)、友近、笑い飯・哲夫、ハイヒール・リンゴの7名。最終決戦での投票結果は以下の通りです。
| 最終決戦進出者 | 獲得票数 | 投票した審査員 |
|---|---|---|
| 吉住(優勝) | 6票 | ヒロミ、久本雅美、陣内智則、田中卓志、友近、哲夫 |
| 紅しょうが(準優勝) | 1票 | ハイヒール・リンゴ |
審査員7名中6名が吉住に投じるという圧倒的なスコアで決着しました。なお、同大会のファイナリスト一覧は、TEAM BANANA、オダウエダ、にぼしいわし、紅しょうが、ターリーターキー(Aブロック)、Aマッソ、ゆりやんレトリィバァ、吉住、はなしょー、ぼる塾(Bブロック)。漫才、コント、ピン芸、トリオと、バリエーション豊かな精鋭が揃ったハイレベルな戦いでした。
吉住が優勝を果たした決定的な理由|狂気と哀愁のコントが起こした革命
吉住が強豪ひしめく決勝で栄冠を勝ち取った最大の要因は、「徹底的に作り込まれた緻密な構成力」と「観客の感情を瞬時に引き込む狂気の憑依演技」にありました。
1stステージで披露したネタ「女審判」は、彼氏に振られたばかりの審判員が、私情と涙を隠せないまま試合を裁くシチュエーションコント。恋愛のもつれという普遍的な悲哀を、野球のジャッジという無機質な動作に落とし込む発想の鮮やかさは、目の肥えた審査員たちを唸らせました。客席の笑いを誘導するだけでなく、主人公の痛々しさと滑稽さが同居した絶妙なリアリティが、劇的な爆笑へと変わっていったのです。
さらに圧巻だったのは、最終決戦で見せた「銀行強盗」のネタです。人質となった女性行員が、拳銃を突きつける強盗犯に屈するどころか、日常の鬱屈や恋愛観を一方的にぶちまけ、強盗を精神的に追い詰めていくという異色の展開。恐怖とナンセンスが紙一重で交錯する世界観は、賞レースの生放送という極限の緊張感の中で異彩を放ちました。
アンガールズの田中卓志をはじめとする審査員陣は、「脚本の完成度の高さ」「一人芝居としての表現力」を絶賛。小道具やセットに頼り切らず、言葉のチョイスと声のトーンだけで情景を完全に浮かび上がらせた吉住のコントは、お笑いファンのみならず演劇界隈からも称賛を浴びる結果となりました。
紅しょうが準優勝とAマッソ映像漫才の衝撃|爪痕を残した強豪たちの戦い
吉住の優勝劇の裏で、大会の熱狂を大きく牽引したのが準優勝の紅しょうがと、斬新なアプローチを仕掛けたAマッソでした。
紅しょうがは、稲田美紀の巧みなリードと熊元プロレスの圧倒的なパワーが融合した、王道のしゃべくり漫才を展開。1stステージでは「合コン」をテーマに、下ネタのギリギリのラインを品よく笑いに昇華させる話術でスタジオを沸かせました。最終決戦では吉住の6票に対し敗れたものの、ハイヒール・リンゴが投じた熱い1票と確かな存在感は、後のブレイクを約束するに十分なインパクトを残しました。
一方、お笑い界に強い衝撃を与えたのがAマッソの「映像漫才」です。舞台上に巨大モニターを2台設置し、モニター内の映像と舞台上の2人の掛け合いを秒単位でリンクさせるネタを披露。緻密なタイミング計算が要求される実験的かつ前衛的な漫才に対し、放送直後からネット上では「漫才の概念を拡張した」「生放送でこの精度は天才的」と称賛の声が殺到しました。ゆりやんレトリィバァとのハイレベルな一騎打ちで惜しくも敗退したものの、この大会のベストバウトとして語り継がれています。
無念のスパイク辞退とターリーターキー繰り上げ出場|コロナ禍の舞台裏
大会直前に起きた予期せぬアクシデントも、2020年大会の忘れられないドラマとなりました。決勝進出を決めていた吉本興業所属の女性コンビ・スパイクが、本番直前に新型コロナウイルスへの感染が判明。無念の出場辞退を余儀なくされました。
この事態を受け、準決勝の次点(補欠合格)だった人力舎所属のターリーターキーが急遽繰り上げ出場することになりました。本番までわずか数日という極限のプレッシャーの中、ターリーターキーは堂々たるパフォーマンスを披露。敗退したものの、同世代の芸人たちや視聴者から大きなリスペクトを集めました。
辞退したスパイクも、涙を呑んだ悔しさをバネに翌年以降の大会でリベンジを果たし、決勝の常連へと返り咲くことになります。逆境の中で見せた芸人同士の絆や互いを称え合う姿勢は、大会全体の熱量を底上げする大きな契機となりました。
歴代屈指の高視聴率とネットの反響|「大会の格が上がった」と絶賛された背景
「THE W 2020」の平均世帯視聴率は12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。個人視聴率も7.9%と高い数字を叩き出し、月曜夜のゴールデンタイムにおいて同時間帯トップクラスの注目度を獲得しました。
それまでのTHE Wは、審査方法やネタのクオリティを巡ってSNS上で賛否が分かれることも少なくありませんでした。しかし2020年大会は、吉住のハイレベルなコント、Aマッソの攻めた演出、ぼる塾の確かな話術などが並び、「純粋なネタ番組として見応えがあった」「大会のレベルが一段上がった」とSNS上で絶賛の嵐が巻き起こりました。Twitter(現X)では放送中から関連ワードがトレンド上位を独占し、大会自体のステータスを確立させたターニングポイントとして位置付けられています。
女芸人No.1決定戦の歴代優勝者と現在|吉住の躍進に見るTHE Wの価値
吉住の優勝は、その後の女性芸人のキャリアパスを大きく変えるモデルケースとなりました。歴代優勝者の系譜を振り返ると、大会の進化の歴史がよく分かります。
- 2017年(第1回):ゆりやんレトリィバァ(アメリカ進出やドラマ主演など多方面で活躍)
- 2018年(第2回):阿佐ヶ谷姉妹(唯一無二の存在感でお茶の間の人気者に)
- 2019年(第3回):3時のヒロイン(バラエティ番組の席巻)
- 2020年(第4回):吉住(コント職人としての地位確立、ドラマ・脚本・バラエティで大躍進)
- 2021年以降:オダウエダ、天才ピアニスト、紅しょうがなど実力派が続々戴冠
吉住は優勝以降、単なるバラエティタレントに留まらず、独特の洞察力を生かしたコメンテーター、話題の連続ドラマでの名バイプレイヤー、さらにはドラマ脚本の執筆など、マルチなクリエイターとして独自のポジションを確立。2026年の現在に至るまで第一線で活躍し続けており、「THE Wで実力を見せつければ人生が変わる」という確固たる道筋を示しました。
【THE W 2020】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:THE W 2020のフル動画を見逃し配信で視聴する方法はありますか?
A1:日本テレビ系列の番組であるため、公式配信プラットフォームであるHuluで過去大会のアーカイブとして配信されています。配信ラインナップは時期によって変更される場合があるため、視聴を希望する際はHulu公式の配信状況を直接ご確認ください。
Q2:最終決戦で紅しょうがに投票した唯一の審査員は誰でしたか?
A2:ハイヒール・リンゴです。関西の漫才界を牽引してきた大先輩として、紅しょうがの本格的なしゃべくり漫才の技術と舞台度胸を高く評価し、1票を投じました。
Q3:辞退を余儀なくされたスパイクはその後どうなりましたか?
A3:スパイクは翌年の「THE W 2021」で見事に決勝進出を果たし、無念のリベンジを達成しました。その後もルミネtheよしもとなどの劇場出番を中心に実力を磨き続け、安定した評価を獲得しています。
まとめ:2020年大会が切り拓いた女性芸人の新時代
「THE W 2020」は、吉住という孤高のコント職人を世に送り出しただけでなく、お笑い賞レースとしての真の信頼と熱狂を勝ち取った歴史的一夜でした。紅しょうがの愚直なまでの漫才魂、Aマッソが切り拓いた新たな表現手法、そして急遽の繰り上げ出場に立ち向かったターリーターキーの覚悟など、すべての要素が噛み合って生まれた奇跡の大会です。
実力さえあれば、派手なキャラクターやタレント性がなくとも純粋なネタの面白さで頂点へ行ける――吉住が証明したその事実は、後に続く多くの女性芸人たちにとって今なお色褪せない道標となっています。 (出典: the w 2020(Yahoo!ニュース))