ブルゾンちえみ「35億」から現在へ!引退理由とWith Bの今を追う
2017年の元日深夜、日本テレビ系『ぐるナイ おもしろ荘』のステージに現れた瞬間、お茶の間の空気を一変させた「ブルゾンちえみ with B」。タイトスカートに濃いめのリップ、両脇に無言で佇むスーツ姿のイケメン2人を従え、上から目線で放たれた「35億」というフレーズは瞬く間に日本中を席巻しました。
流行語大賞トップ10入りを果たし、日本テレビ系『24時間テレビ』のマラソンランナーに抜擢されるなど、まさに時代の寵児となった彼女。しかし、ブレイクからわずか数年後の2020年春、突如として事務所退社と芸人引退を発表します。あれから月日が流れた2026年現在、彼女は一体どのような道を歩んでいるのでしょうか。大旋風を巻き起こしたネタの裏側から、背後を固めていた「With B」の現在地まで、その真相を総力取材で紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2017年『おもしろ荘』でブレイクした「35億」ネタは、オースティン・マホーンの楽曲『Dirty Work』とともに社会現象を記録。
- 要点2:芸人を引退した理由は「本来自分がやりたかった表現とのズレ」。2020年に事務所を退社し、本名の「藤原史織」として再出発。
- 要点3:背後を固めたWith B(ブリリアン)は2020年に解散。現在はコージがアメフト・タレント、ダイキが俳優・アート作家としてそれぞれ独自の成功を収めている。
【社会現象の原点】『ぐるナイ おもしろ荘 2017』から始まった「35億」旋風
すべてが始まったのは、若手芸人の登竜門として知られる『ぐるナイ おもしろ荘 2017』でした。当時まだ芸歴2年目だったブルゾンちえみは、同じ事務所の後輩コンビ「ブリリアン」の2人を引き連れ、即席トリオ「ブルゾンちえみ with B」として出演。完璧なタイミングで鳴り響く洋楽ビートに乗せ、恋愛に悩む世の女性たちへ傲慢かつスタイリッシュなアドバイスを投げかけるネタは、審査員や視聴者の心を一瞬で掴み、見事に優勝を飾りました。
放送直後からSNS上では彼女のメイクや台詞を真似るパロディ動画が爆発的に拡散。情報番組やバラエティ番組からのオファーが殺到し、ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)では主要キャストとして女優デビューまで果たすなど、テレビ業界において前代未聞のスピード出世を遂げました。
【ネタの全貌】『35億』のセリフ全文と元ネタ|世界観を彩った名曲『Dirty Work』
多くの人々の記憶に刻まれている「35億」ネタ。まずはその完成された構成と台詞の妙を振り返ってみましょう。
【「キャリア・ウーマン」35億ネタのセリフ全文】
「ダメウーマン。
悔しかったら、仕事で返せ。
……嘘、ただ言ってみたかっただけ。
自分から告白してフラれた? じゃあ質問です。
味のしなくなったガムを、いつまでも噛み続けますか?
『新しいガム、食べたくない?』
男はガムと一緒。味がしなくなったら、また新しいガムを食べればいい。
……世の中に男が何人いると思ってるの?
『35億。』
……あと、5000万人。
『パーティーを始めましょう。』」
このキレのある世界観を支えていたのが、BGMとして使用されたアメリカのポップ歌手、オースティン・マホーンの代表曲『Dirty Work』です。イントロの重厚なホーンセクションとファンキーなベースラインは、彼女が醸し出す謎めいたキャリアウーマン像と完璧にシンクロしていました。
この元ネタとなった楽曲について、ブルゾンちえみ本人は「作業用BGMとして海外のヒット曲を聴いていた際、直感的に『このリズムでネタをやったら絶対に気持ちいい』と感じた」と語っています。ネタの大ヒットを受けて『Dirty Work』は日本の主要音楽チャートで軒並み1位を獲得。オースティン・マホーン本人からもSNSで感謝のメッセージが届き、音楽番組での生共演が実現するなど、国境を越えたコラボレーションへと発展しました。
なぜ絶頂期に表舞台を去ったのか?事務所退社と芸人引退の真相
芸能界の頂点に登りつめたブルゾンちえみでしたが、2020年3月末、所属していたワタナベエンターテインメントを退社し、お笑い芸人としての活動に終止符を打ちました。
世間を驚かせた電撃引退の引き金となったのは、急激なブレイクによる「パブリックイメージと本来の自分との乖離」でした。メディアが求める「強くて完璧なキャリアウーマン・ブルゾンちえみ」を演じ続けるうちに、心身に大きな負荷がかかっていたことを後に明かしています。
彼女の本質は、お笑いだけに留まらない「自己表現」への強い欲求でした。もともと海外志向が強く、環境問題や動物愛護、文章やアートに関心を持っていた彼女は、タレントという枠組みを飛び越え、より自由な立場でメッセージを発信したいという思いを募らせていきます。事務所側との度重なる対話の末、円満な形で契約を満了し、芸名を返上して本名である「藤原史織(ふじわら しおり)」として新たな人生を歩み始める決断を下しました。
【2026年最新】元ブルゾンちえみ・藤原史織の現在の活動と驚きの変化
芸人を辞めた彼女は、現在どのような活動を展開しているのでしょうか。2026年を迎えた現在、藤原史織は文筆家・インタビュアー・クリエイターとして独自の確固たるポジションを築いています。
退社直後はイタリア留学を計画していたものの、世界的なパンデミックの影響で延期を余儀なくされました。しかし、彼女はその逆境をクリエイティブの充填期間へと変え、公式YouTubeチャンネルでの発信や、独自の視点と思索を綴るエッセイの執筆を本格化させました。雑誌連載や書籍の刊行、ラジオパーソナリティとしての活動を通じて、着飾らない等身大の言葉を届けています。
かつてのトレードマークだったボブヘアや濃いアイライン、キャリアウーマンスーツを脱ぎ捨て、ナチュラルなヘアスタイルと自然体のファッションに身を包んだ現在の姿は、同世代の女性を中心に「自分らしい生き方を体現している」と高い支持を集めています。テレビのバラエティ番組に過密スケジュールで追われていた頃とは一線を画し、心から共感できるプロジェクトやカルチャー発信に丁寧に関わる姿勢は、まさに彼女が追い求めていた表現者の理想形といえます。
【With Bの現在地】解散した「ブリリアン」コージとダイキの劇的転身
ブルゾンちえみの脇を固め、上半身裸になって背中に文字を掲げるパフォーマンスで一世を風靡した「With B」こと、お笑いコンビ「ブリリアン」。彼らもまた、ブルゾンちえみの事務所退社と同じタイミングである2020年3月10日にコンビ解散を発表し、それぞれ全く異なるフィールドへと舵を切りました。
コージ(徳田浩至)の現在:
法政大学アメフト部の元主将という経歴を持っていたコージは、解散を機にアメリカンフットボール界へ現役復帰。社会人Xリーグの「みらいふ福岡SUNS」に加入し、32歳にしてプロアスリートとしてフィールドに立つという異例の挑戦を実行しました。現役引退後は持ち前の明るいキャラクターと屈強なフィジカルを活かし、スポーツキャスター、タレント、ボディメイクの指導者など多岐にわたる分野で第一線を走り続けています。
ダイキ(杉浦大毅)の現在:
スタイリッシュな佇まいで女性ファンを魅了していたダイキは、本名の杉浦大毅として俳優業に本格シフト。舞台や映画、テレビドラマへの出演を重ねながら、日本舞踊の師範としての顔や、絵の具を流し込んで独特の模様を描く「ポーリングアート(フルイドアート)」の作家としても才能を開花させました。個展を開催するなど文化的な活動を精力的に行い、独自の美意識を形にしています。
かつて一つのステージで背中を預け合っていた3人は、それぞれの持ち味を最大限に活かしながら、互いにエールを送り合う良好な関係を維持しています。
【ブルゾンちえみと「35億」】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブルゾンちえみの本名と出身地は?
A1:本名は藤原史織(ふじわら しおり)です。1990年8月3日生まれ、岡山県岡山市出身。芸人引退後は本名で文筆やラジオ、アート活動を行っています。
Q2:「35億」ネタの元ネタやアイデアはどこから生まれた?
A2:当時、世界の総人口がおよそ70億人強だったことから「その半分はおよそ35億人(男性)」という単純明快な事実をフックにしたものです。そこにオースティン・マホーンの『Dirty Work』の重厚なリズムを合わせ、自信に満ちた女性像を演じる構成が生まれました。
Q3:ブルゾンちえみ with Bのメンバーは今でも交流がある?
A3:トリオ解散後も不仲説などは一切なく、お互いのSNSで活動を称え合ったり、プライベートで連絡を取り合ったりする良好な関係が続いています。それぞれの道へ進んだ現在も、戦友として互いをリスペクトし合っています。
まとめ:枠にとらわれない生き方を選んだ表現者たちの今
2017年に突如として現れ、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ「35億」という強烈なインパクト。あの社会現象は、緻密に計算された選曲と構成力、そしてブルゾンちえみとブリリアンという3人の個性が奇跡的に融合したからこそ成し得たエンターテインメントの金字塔でした。
熱狂のピークから潔く身を引き、本名の藤原史織として「自分らしさ」を追求する道を選んだ彼女。そして、それぞれ異なる夢を追いかけ、アスリートや俳優として自己実現を果たしたコージとダイキ。時代のアイコンとして駆け抜けた経験を糧に、既存の枠組みにとらわれず歩み続ける彼らの挑戦は、これからも多くの人々に勇気を与え続けていくはずです。 (出典: ブルゾン ちえみ 35 億(Yahoo!ニュース))