2021年流行語大賞発表の全貌!大賞理由と落選の真相を追う

目次
2021年流行語大賞発表の全貌!大賞理由と落選の真相を追う
2021年流行語大賞発表の全貌!大賞理由と落選の真相を追う
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 2021年流行語大賞発表の全貌!大賞理由と落選の真相を追う

日本中が固唾をのんで見守った「2021ユーキャン新語・流行語大賞」の発表から歳月が流れた今なお、あの年に誕生したフレーズの数々は現代の日常会話やデジタル空間に色濃く残り続けています。コロナ禍の閉塞感と東京五輪の熱狂という、強烈な明暗が交錯した激動の2021年。12月1日の授賞式で明かされた数々の言葉は、まさに日本社会の深層心理と価値観の激変を克明に映し出す鏡でした。

MLBで歴史的快挙を成し遂げたスターを称える満場一致の年間大賞から、若者世代の諦念や叫びを凝縮したSNSスラング、そして賛否両論を巻き起こしたブラックユーモアまで。2021年の流行語発表の舞台裏では一体何が起きていたのか、トップ10の選考理由や惜しくも涙をのんだ落選ワードの裏事情まで、丹念な取材記録をもとにその全貌を解き明かします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:年間大賞には満票一致で大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が輝き、日本中へ希望を届けた。
  • 要点2:トップ10には「親ガチャ」「うっせぇわ」「ゴン攻め」など、閉塞感を打破する叫びや新世代カルチャーが並んだ。
  • 要点3:五輪反対派の言葉やネットミームの落選背景には、世論の分断と主催者側の社会的メッセージ性の配慮があった。

【年間大賞の決定打】大谷翔平「リアル二刀流/ショータイム」が国民の心を掴んだ舞台裏

流行語 2021 発表の関連写真・ビジュアル
【画像】流行語 2021 発表 関連ショット

2021年12月1日、都内で開かれた表彰式で発表された年間大賞は、ロサンゼルス・エンゼルス(当時)で前人未到の活躍を見せた大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」でした。選考委員の誰もが異論を挟まない、極めて順当かつ文句なしの満場一致劇でした。

当時、日本社会は長引く新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言や行動制限に疲弊しきっていました。そんな重苦しい空気を海の向こうから一撃で吹き飛ばしたのが、投手として9勝、打者として46本塁打という異次元のスタッツを残し、満票でア・リーグMVPを受賞した大谷選手の一大旋風です。現地実況席が叫んだ「It’s showtime!」のフレーズとともに、試合のたびに朝のニュースを独占しました。

授賞理由として強調されたのは、単なる野球の記録更新にとどまらず、不可能とされてきた既成概念を覆した圧倒的な挑戦心です。老若男女を問わず、暗いニュースに沈んでいた日本中へ純粋な勇気と高揚感をもたらした存在感は、まさにその年を象徴する言葉にふさわしい決定打となりました。

【トップ10徹底解剖】「うっせぇわ」「親ガチャ」が抉り出した時代の深層心理

流行語 2021 発表の様子・注目ショット
【写真】流行語 2021 発表 近影・注目カット

年間大賞と並び、トップ10にランクインした言葉は、2021年という時代の歪みと若者のリアルな葛藤を赤裸々にえぐり出していました。選考委員会が発表したトップ10の一覧は以下の通りです。

【2021年 ユーキャン新語・流行語大賞 トップ10】
・リアル二刀流/ショータイム(年間大賞)
・うっせぇわ
・親ガチャ
・ゴン攻め/ビッタビタ
・ジェンダー平等
・人流
・スギムライジング
・Z世代
・ぼったくり男爵
・黙食

ひときわ社会的な波紋を広げたのが、歌い手・Adoのメジャーデビュー曲から火がついた「うっせぇわ」と、ソーシャルゲームの課金システムに由来する「親ガチャ」の2語です。

「うっせぇわ」は過激な歌詞から一時は教育現場や保護者の間で物議を醸したものの、大人たちの押し付けや理不尽な同調圧力に対する痛烈なカウンターパンチとして、小学生から社会人まで幅広い世代の代弁歌となりました。一方の「親ガチャ」は、「生まれ育つ家庭環境や遺伝は自分では選べない」という残酷な格差社会の現実と、努力至上主義への諦念を象徴。自己責任論に抗う若者世代の悲鳴としてネット空間から大手メディアへと急速に拡散し、格差問題の議論を活発化させた功績が評価されました。

このほか、飲食店の苦肉の策として定着した「黙食」、感染対策の指標として連日テレビで報じられた「人流」、東京五輪・パラリンピックの組織委員会を巡る混乱から再燃した「ジェンダー平等」など、2021年ならではの緊張感漂う世情が色濃く反映されています。

東京五輪の熱気とストリート言語|「ゴン攻め/ビッタビタ」解説席の奇跡

流行語 2021 発表の報道・詳細資料
【資料】流行語 2021 発表 報道・メディア記録

原則無観客という異例の環境下で開催された東京2020オリンピック・パラリンピック。競技の迫力もさることながら、お茶の間のテレビ画面を釘付けにしたのが、新種目スケートボードの解説を務めたプロスケーター・瀬尻稜氏のフランクな語り口でした。

実況の倉田大誠アナウンサーとの掛け合いから飛び出した「ゴン攻め/ビッタビタ」は、従来の五輪中継の堅苦しい常識を軽やかに打ち破りました。「ゴン攻め」は果敢に高難度のトリックを攻める姿勢、「ビッタビタ」は寸分の狂いもなく狙い通りのラインにボードを密着させる精度の高さを意味します。

選考理由でも、ストリートカルチャー特有のリズムと仲間をリスペクトし合う温かい空気感が、競技の魅力を最大限に引き出した点が高く評価されました。また、ボッチャ個人で金メダルを獲得した杉村英孝選手の神業ショット「スギムライジング」もトップ10入りを果たし、パラスポーツの高度な戦略性と醍醐味を世に知らしめる契機となりました。

【落選の真相とネットの反応】なぜ「ウマ娘」や「NFT」は選考から漏れたのか

30語のノミネート語一覧が発表された際、SNSでは早くも大賞予想で沸き返りましたが、最終的なトップ10発表後にはネット上で少なからず疑問や議論の声が上がりました。その中心にあったのが、空前の社会現象となっていたアプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』や、デジタル資産の革命児としてトレンドを席巻した「NFT」などの落選です。

【ノミネート30語からの主な選考漏れワード】
・ウマ娘
・NFT
・変異株/変異株関連
・自宅療養
・ととのう(サウナブーム)
・フェムテック
・ピクトグラム

なぜ『ウマ娘』は落選したのか。背景には、歴代の流行語大賞が重視してきた「全世代への浸透度」という高い壁があります。若年層やネットユーザーの間では圧倒的な熱量を誇ったものの、中高年層やテレビを主戦場とする一般層への波及という観点で、選考委員の間で意見が分かれたとみられます。サウナ愛好家を急増させた「ととのう」や、開会式で世界を沸かせた「ピクトグラム」も、社会全体を包括するパワーという点であと一歩及ばなかった印象を残しました。

また、政治的な風刺として選出された「ぼったくり男爵(IOCバッハ会長への批判的呼称)」に対しては、授賞式後に「五輪へのネガティブキャンペーンが過ぎるのではないか」「個人への揶揄をトップ10に入れるべきではない」といった批判的な声がSNSを中心に噴出。言葉が持つ毒気とユーモアの境界線を巡り、ネット世論を大きく二分しました。

ユーキャン歴代大賞から読み解く言語の変遷|2021年が遺したマイルストーン

ユーキャン新語・流行語大賞の歴代受賞作を振り返ると、その時代の国民意識の移り変わりが手にとるように分かります。

2010年代半ばから2020年までの大賞を振り返ると、2019年のラグビー日本代表による「ONE TEAM」、2020年の小池百合子東京都知事による「3密」と、国民が一丸となって困難に立ち向かうための標語が連続していました。これに対し、2021年の「リアル二刀流/ショータイム」は、組織や集団の統制から個人の規格外な才能と自己実現へ、人々の憧れがシフトした転換点であったと位置づけられます。

さらに「Z世代」という言葉が正式にトップ10入りしたことで、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、デジタルネイティブとしてのアイデンティティを持つ若者文化が、消費や社会構造の中心として公に認知される決定打となりました。2021年は、昭和・平成型の集団主義から、個の多様性とリアルな本音を重んじる新しい言語体系へと移行した、極めて重要なマイルストーンです。

【流行語 2021 発表】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2021年の新語・流行語大賞の年間大賞は何でしたか?
A1:ロサンゼルス・エンゼルス(当時)の大谷翔平選手を称える「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞を受賞しました。MLBでの歴史的な投打二刀流の活躍とMVP獲得が日本中に希望を与え、選考委員満場一致での選出となりました。

Q2:ノミネート30語の中で、特にネットで話題になりながらトップ10を逃した言葉は?
A2:社会現象的なヒットを記録したゲームアプリ『ウマ娘』や、サウナブームを象徴する「ととのう」、開会式のパフォーマンスで注目を集めた「ピクトグラム」、デジタル領域の「NFT」などがノミネートされたものの、最終的なトップ10入りを逃しました。

Q3:物議を醸した「親ガチャ」がトップ10に選ばれた理由は?
A3:子どもの生育環境や経済格差が家庭によって左右される現代社会の不条理を、若者世代が端的に表現した言葉として大きな議論を巻き起こしました。単なるスラングを超えて格差社会の固定化という深刻な社会課題を浮き彫りにした点が、選考において高く評価されたためです。

まとめ:言葉の激動期を振り返り、現代を読み解く

2021年の流行語大賞発表は、コロナ禍の閉塞感、オリンピックの功罪、そしてSNSが生み出す新しい価値観が激しく衝突し合ったドキュメンタリーそのものでした。「リアル二刀流」が示した規格外の挑戦精神に救われ、「親ガチャ」や「うっせぇわ」に若者たちの切実な叫びを聴いたあの冬。言葉は単なる流行の消費物ではなく、私たちが確かに生きた時代の記録であり、未来を照らす道標でもあります。

いま振り返っても、2021年に選ばれたフレーズの多くは色褪せるどころか、現代社会の価値観を形作る強固な土台となっています。当時の熱気と議論を改めて反芻することは、私たちがどこから来てどこへ向かっているのかを再確認するための、貴重な視点を与えてくれます。 (出典: 流行語 2021 発表(Yahoo!ニュース))